” あなたの星座はなんですか? ” と聞かれたら、あなたは太陽星座をお答えになるかもしれませんね。
しかしインターネットが普及し、自分のホロスコープを作成し、10天体すべての星座が簡単に割り出せるようになりましたから、他の天体の星座をご存知かもしれません。
そこで太陽星座と同じように重要視されるのは、月星座のはずです。
今回は占星術家として長きに渡り活躍されて来た、マドモアゼル愛さんの月に関する解釈をシェアさせて頂きたいと思います。
太陽系の中の地球に住まう私たちにとって、太陽も月も大変重要な存在であることは確か。
しかし本来私たちは、太陽に向かって物理的な現象も、靈的な進化を進めています。
今回は月と月星座に関して、これまでとは違った角度で、占星術がもたらす世界観・宇宙観のエッセンスを見出して頂ければ幸いです。
” 私たちは月を誤解している ” – 真実さえも隠す月の罠
近年月星座にまつわる情報がものすごく多く出回るようになり、月星座ブームが続いていますね。
私は長い間 ” 月 ” という不可思議な衛星について、大変興味があったのですが、かといって月星座ブームには何だか疑問を抱いていました。
どのような疑問かと言いますと、月が対応する年齢は幼少期であり、大人になってからも月星座にまつわる事柄を引っ張り続けるのは、不自然だということです。
これまで占星術界では占術において、月は太陽と同じように重要視して来ました。
それも当然ですよね、月は太陽と対と考えれているのですから。
しかし実際のところ、月は地球の衛星ですし、恒星ではありませんから、同じ役割や立場、機能を持っているわけではありません。
そこでマドモアゼル愛さんは、月の象徴を【 欠損 】と表現されています。
私たちが生まれ落ちた瞬間の天空図、ホロスコープが、人生の青写真ということになりますが、月星座を欠損と捉えると、これまでの月星座に関する解釈がガラリと変わりそうですよね?
一見マドモアゼル愛さんは、月を悪者呼ばわりしているように思われますが、実はそうではありません。
実際マドモアゼル愛さんの月の解釈に対する評価は、ネガティヴな意見が多いようです。
今回はマドモアゼル愛さんが訴えておられる、欠損としての月について解説させて頂きたいと思います。
ご自分の月星座をご存知でないなら、割り出してみましょう
さて、まずはあなたがご自分の月星座を知ることから始まりますね。
GoisuNet様の無料のホロスコープ作成ページより、生年月日と出生地を入力して、月星座を割り出してみてください。
時間によっては天体の位置が変わりますので、できれば母子手帳に表記されている、生年月日で、分単位まで記入し、正確なホロスコープが作成することをおススメします
【占星術】ホロスコープチャート作成 | 無料占いの決定版 GoisuNet
マドモアゼル愛さんが意味する「 月の欠損 」とは
マドモアゼル愛さんは、月は欠損を表す、と解釈されています。
では月はどのような欠損を表すのか、具体的な意味を、マドモアゼル愛さんのオフィシャルアメーバブログから抜粋させて頂きたいと思います。
第1に、マドモアゼル愛さんは、月という天体を吉兆では見ない・解釈しないそうです。
またマドモアゼル愛さんは、月を偽り・惑わしとしての星と解釈し、占星術界では異端者扱いされることが多かったとか。
あなたは月星座に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
安心や癒しを求める ” 本質的な衝動や情動 ” かもしれませんね。
しかし私はマドモアゼル愛さんの解釈に、強い共感を抱きました。
それは月が人生における大きな罠としての機能・設定の側面を持ち、自ら輝くという自己実現を試すということ。
もっと言えば、進化という上昇のスパイラルを停滞させる門番のような役割であり、その罠に氣がつくことが、自分の人生を生きるということです。
それでは、マドモアゼル愛さんのお言葉を見てみましょう。
- 新月の考えは、これから月が増えていくので吉兆と捉える考えもありますが、そうではなく、月が不吉であり、月の影響を受けないので、新月には宇宙の生成力が邪魔されずに発揮される、、、という二つの考えがあります。
- 月は死の星であり、月は過去であり、月は感情であり、保守であり、偽りなのです。
- 月の衝動で生きれば生きるほど、人は本当は苦しくなります。
- 人は常々、月のサインの示す事柄に関心を向けています。これは事実です。また、そうでない場合でもすぐに月のサインに従う内容に反応します。
- 月単独で思ったこと、やりたいと思ったことが、現実になることは、ほぼゼロです。そうした月のイメージで自身を考え、人生に月の要素を持ちだしたとしたら、結果を残すことはできないはずです。
- 月はごまかし、失敗させ、幻想を振りまくことで、人生を誤らせますが、何度も失敗することを通して、結果的にやり直しをこの世で行い、私たちを成長させることに寄与します。
- 月を善意と解釈することで、私たちはある種の罠にはまります。
- 月を人生の目的に置かないことです。月は日常意識ですので、日常意識は常に保守的でありますが、常に間違った認識を私たちに与え続けているのです。
私たちの人生は誰もしもが、月の意識から始まります。
なぜなら私たちは母親の身体の中で育まれ、また何も持たずに生まれ、そして育てられるからです。
ただマドモアゼル愛さんが何度も仰っているように、私たちは自ら輝き、生き甲斐の創造をすることで、人生に意味や意義を見出す知性を持った存在。
月はあくまで、母性によって生かされる世界での依存や、懐かしさを想起させる天体なんですね。
ですから月が思い起こさせる事柄に、自ら入り込んで行くことは、受動的な生き方になってしまうことを意味します。
それこそ自分軸が、他人軸になってしまうわけですから、私たちは ” おこちゃまの自分 ” から卒業しなければいけません。
マドモアゼル愛さんの月の解釈は、私には真っ当な解釈であるような氣がしてならないのですが、あなたはどうでしょうか?
12つの月星座の象意
せっかくですから、12つの月星座の象意について簡単に触れさせて頂きたいと思います。
12星座は、属性別に分けると、4つの分類がなされ、それぞれの属性は段階的になっています。
自我の欠損、物質的な欠損、知的な欠損、情緒的な欠損を、マドモアゼル愛さんの動画を参考にさせて頂きました。
マドモアゼル愛さんのこちらの動画は大変参考になりますので、是非視聴してみてください。
マドモアゼル愛Youtubeチャンネルより、動画をお借りしました。有難うございます!
⇩ 12星座の象意を、それぞれ属性とキーワードとともにまとめさせて頂きました ⇩
- 牡羊座 / 火の属性 / ” I am ” = 私は存在する
= 自我の欠損 ① = 自我の自信の無さ、自我防衛に対する反射的な反応を示す - 牡牛座 / 地の属性 / ” I have ” = 私は所有する
= 物質的な欠損 ① = 所有ができない、安心感が得られない - 双子座 / 風の属性 / ” I think ” = 私は思考する
= 知的な欠損 ① = 思考や言葉の未熟さ、コミュニケーションに対する自信の無さ - 蟹座 / 水の属性 / ” I feel ” = 私は感じる
= 情緒的な欠損 ① = 協調性の欠如、共感覚の欠如 - 獅子座 / 火の属性 / ” I will ” = 私は志す
= 自我の欠損 ② = 個性に対する自信の無さ、自己表現に対する苦手意識 - 乙女座 / 土の属性 / ” I analyze ” = 私は分析する
= 物質的な欠損 ② = 物質の維持・管理・整理に関する意識の欠如 - 天秤座 / 風の属性 / ” I balance ” = 私は調和する
= 知的な欠損 ② = 人間関係・コミュニケーションに自信が無い、不安を抱える - 蠍座 / 水の属性 / ” I desire ” = 私は欲する
=情緒的な欠損 ② = 感情を察することが苦手、精神性・共感力に欠ける - 射手座 / 火の属性 / ” I understand ” = 私は理解する
= 自我の欠損 ③ = 自我を守ろうとし、人前で偽りの自分を演じ、活動を維持する - 山羊座 / 土の属性 / ” I use ”
= 物質的な欠損 ③ = 責任感・計画性の欠如、目的意識・自己実現に対する自信の無さ - 水瓶座 / 風の属性 / ” I know ” = 私は知る
= 知的な欠損 ③ = 個性を出すことに対する恐れ、自由さや公平さに対する自信の無さ - 魚座 / 水の属性 / ” I believe ” = 私は信じる
= 情緒的な欠損 ③ = 非物質・精神性に対する理解が欠如している
太陽星座は ” 自ら獲得していく ” 事柄を象徴するのに対し、月星座は生まれながらに持っている欠損を意味します。
私たちは欠損・欠如があることで、不安を抱き、何とかその不安を解消と思考したり、活動したりするはず。
あなたもご自分の月星座の象意を確認してみて、どのようなことを思われるでしょうか?
ちょっとここで私の月星座に対する小話を指せて頂きたいと思います。
月星座・牡牛座の私の内省
私は月星座が牡牛座で、物質的な欠損・所有に関する欠損が暗示されていることを知り、ゾッとしました。
なぜ私がゾッとしたのかと言いますと、私はこれまで物を持たない主義でもありましたし、多くの場面や境遇を通して、常に物が手元から無くなることを何度も経験した来たからです。
そもそも私の太陽星座は蠍座で、蠍座の支配星は冥王星で、0か100かで考えてしまう傾向があることも影響しています。
しかし太陽意識が成長する前に、私は幼少期に破壊と恐怖を経験したことを、今でも忘れてしません。
詳しくは ” 私の記憶と感情を癒す物語 ” で、シリーズ化して幼少期からの記憶をシェアさせて頂いていますが、月の意識の時代に所有と安心に関しての欠如・欠損を経験して来たことは明らか。
月の意識は、7歳までの受動的な世界であり、子どもの概念や解釈が育たない、時間が止まった世界です。
ですから私は太陽星座に踵(きびす)を返し、月の意識から自立したいと思うようになりました。
マドモアゼル愛さんは、月星座にある星座の象意は、人生を通して変わることは無い。と断言されています。
しかし月星座は幼少期の世界として肯定し、大人になってからは、他の星座の象意を使うことによって、太陽意識・恒星意識で生き、自己実現を果たすことができると仰っています。
ですから欠損にばかり意識を向け、実際に行動を積み重ね続ける限り、私たちは行き詰まりや苦悩を絶え間なく感じ続けるループにハマってしまうんでしょうね。
少し私の月星座に関する小話をシェアさせて頂きました。
実は太陽星座やその天体の星座よりも、月星座は実体験をもって自覚することができる象意だということをご理解頂ければ幸いです。
月星座の本質は、太陽へ向かって欠損を認めることを促す
今回は月星座の本質が、幼少期・7歳までに持った受動的な世界観であり、欠損を表すということをシェアさせて頂きました。
もちろんこれは定説を覆すような、画期的な発想・解釈であり、万人受けするようなものではないことは承知しています。
しかし私にとって、月が欠損であるということは、自分の人生を振り返った上で、事実を伴った根本的な真実のような氣がしてなりません。
今回だけで月の欠損はまとめられませんでしたので、次回もマドモアゼル愛の欠損としての月の解釈をシェアさせて頂きたいと思います。
占星術は元々、太陽・恒星としての自己実現を果たすための学問であり、占術であるということが改めて解りました。
あなたも一般的な占星術、月星座の定説から一歩引いてみて、ご自分のルーツとなる月の意識について振り返ってみてはいかがでしょうか?
今回も最後まで読んで頂きまして、本当に有難うございます。
それでは、マドモアゼル愛さんの欠損としての月の解釈#2でお会いしましょう!
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